地積測量図
先週ですが、相続税のお仕事で、土地(宅地)の評価をしました。
土地といっても、農地だったり、雑種地だったり、宅地だったり、様々です。
宅地の権利関係に注目しないといけません。
(評価する宅地が貸地なのか、借地なのか、上にどのような建物が建っているのか等、色々複雑です)
宅地の評価は、国税庁HPの路線価図、倍率表等を基礎として評価します。
宅地は宅地でも・・・
きれいな四角の土地(整形地といいます)ばかりじゃない。
ちょこっと曲がっていたり、ガタガタだったり、いびつな五角形だったり、袋地だったり、無道路地だったり・・・
(整形地に対して、このような土地を不整形地といいます)
本当に複雑です!
依頼者の方には、必要な場合、公図(近隣の土地や道路の形状などがわかる図面)と地積測量図(実際に測量して、正確な土地の面積だったり、長さを出した図面)と登記簿謄本等、セットで取り寄せをお願いしています。
相続の仕事をコンスタントにしていますが、先祖代々の土地ということもあってか、昔の測量図を見たことがあります
昔の地積測量図は、平方メートルやメートルではなく・・・
昔の「尺貫法(しゃっかんほう)」で表記されたものなんです!
「間(けんと読みます)」で長さが記載されているので、メートルに換算したり、見慣れない作業をしています。
こちら、法務局の地積測量図の見本
こんな図面を取り寄せて、相続財産の評価に使います!
先週、図面とにらめっこしていた時に、子供が宿題を持ってきて・・・
「お母さん、お絵かきしてるの?」と言われました
相続の仕事って、普段の税理士業務とは全く違った角度からのお仕事ばっかりなので・・・
お絵かきって言われるのも分かる気がします
その時は3方向に道路がある、ちょっと変わった形の土地の評価をしていたので。
近似する四角地を描いて、間口や奥行距離をしたり、にらめっこ&お絵かきしていましたので
私自身も、このような土地の評価をしたり相続の仕事をしてる時間も、とっても好きな時間です
当事務所は、法人顧問・個人事業者の顧問はもちろん、
特殊分野として相続税や贈与税等の資産税が、第2の基幹業務となっています!
年商に占める相続税関係の売上のシェアも高い、珍しい女性の税理士事務所です
ここから先は、税理士を目指して受験勉強中の皆様に!
これは、あくまで私の考えですが・・・
税理士試験で税法の科目選択をする時、相続税法を勉強していると、仕事の幅が増えると実感しています
1件1件の相続のお仕事で、必ず初めて経験することがあったり、2つとして同じものはありません。
税理士試験では、法人税法または所得税法から1科目必須、それ以外は選択できるようになっています(科目選択に一定要件あり)。
法人税法は・・・
実務では、法人顧問なしって事務所は特殊ですし・・・必須ですね・・・
所得税法も・・・個人事業者や確定申告絡みの季節業務には必須ですね・・・
消費税法も必須!できれば相続も。
でも、税法3科目だから、4つ受験する必要はない。
科目に選択権があります。
将来独立したら、法人顧問以外にも、個人のお客様からのお仕事も受けたい、第2の柱として相続の仕事もやりたい、できるようにしたい、ならば・・・
私のように、メッチャメッチャ難関な組み合わせの、法人税法、所得税法、相続税法という国税3法をおすすめします・・・
消費税法もとっても大事だから、できれば、官報合格待ちの年内に、ボーっと合格待っていないで勉強すべし。
私も年内勉強した経験あり、その後は実務やりながら、お勉強しました。
受験勉強が足りない分、自分で補う必要あり(実務で消費税絶対大事!!)。
所得税法は、法人税やってれば受験する必要ないけど、相続税やるなら勉強してるととっても役に立ちます!
(私の経験談です。相続になる前の生前の所得税関係、けっこう大事)
きっと、法人税、所得税、相続税の国税3法、メチャクチャ覚えることあるし、ボリュームも半端なく大変で発狂しますが・・・
3科目、この組み合わせで合格するには、並大抵の努力じゃ通用しないし、時間もかなりかかると覚悟して下さい。
そして・・・もれなく、1発で合格は非常に厳しいから、お金もかかると・・・
そして、試験に合格しても、あくまでスタート・・・
税理士試験で地積測量図で土地を評価してください、不整形地を評価してください、なんて、出てきませんので
実務やって、いきなり尺貫法の地積測量図見たとき、ビックリしましたし。
「間」じゃなく「ken」って書いてあって、なにこれ~!?ってなりましたし
厳しいことを言いましたが、試験合格したら、試験勉強の頭から、実務への頭に切り替える必要があるといいたいのです。
受験勉強はとっても大変だけど、自分が税理士になったとき、そして、独立した時、受験時代に勉強した経験や苦労が何倍にもなって返ってきますよ
実務をやるにあたっても、今まで勉強してきた知識は必ず役に立ちます!
受験勉強していたことは何1つ無駄になりません!
マニアックな知識が役に立つこともあります!(試験勉強していたからですね)
そんな、私も、まだまだ。
税理士って、経験こそが財産だと思います。
経験を積まないと開発されない勘や感覚ってあります。
独立しても、エンドレスに、しっかり研修や勉強や努力を怠らず、頑張ってきます
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独立開業・起業、相続のご相談なら
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この記事を書いた人
愛子先生
札幌市で4児のママ税理士として、愛子税理士事務所を経営しています。法人・個人事業者の顧問はもちろん、相続税をはじめ資産税もオールマイティーに対応しています!