配偶者控除の見直し
現在、専業主婦(夫)やパートタイムで働く妻(夫)がいる世帯などの所得税負担を軽減する、
「配偶者控除」を見直す議論が本格化されています。
「配偶者控除を廃止すべきだ」との主張が相次ぐ一方、代替の制度をめぐっては意見が割れていて、
今後の行方が非常に気になりますね。
「配偶者控除」は、妻(夫)の年収が103万円以下の場合に、夫(妻)の課税所得から38万円を差し引き、税負担を軽減する制度です。
年収103万円以下となるように妻(夫)が働き方を抑制する一因になっている、
女性の社会進出が云々・・・と、現在、配偶者控除の廃止・見直しが議論されています。
私の友人・知人・お客様等からも、様々な相談が寄せられています。
最近、特に、友人からの相談が多いです
というのも、私の友人世代は、30代。
子供が幼稚園や小学校に入学したのを機に、専業主婦からパートとして働く友人が増えてきたからです。
先日も・・・
やむを得ない事情で、助け合いの精神で空いた穴をカバーするために働いた結果、オーバーしてしまった、どうすればいい?という相談を受けました。
こうするといいよ、とアドバイスをしましたが・・・
友人の気持ちに寄り添うと、とってもいたたまれない気持ちになりました
扶養から外れてしまったがために、手取り収入が以前よりマイナスになってしまった。
とか、認可外保育園に子供を預けて働くけれど・・・
子育てと仕事の両立頑張っているけど・・・保育料に消えていく・・・
何のために働いているのか?虚しくなる。
等。
私も、昨年度は、その1人でした・・・
認可保育園は定員いっぱい、待機中、
認可外保育園でさえ、探すの大変でした・・・
勤めていた会社を退職して、一昨年12月に独立開業したのもあって、
認可保育園の保育料と認可外保育園の保育料を比較検討する必要性があったり・・・
どっちみち、保育料は大きなコストでした。
開業したばかりの頃~今年3月まで、4月は幼稚園だけでは、仕事に全くならず、プラス保育園だった、
しかも、国民年金(自営業のため、いつどうなるかっていう不安から・・・払えるときに払うべきものはきちんと払ってしまってスッキリしたい、うっかり忘れないように・・・、年払いしたかったのです・・・)の年払い、学校諸費3人分の一括納入(こちらも同じ趣旨で)、車を持っているので、税金や保険料(これも年払い・・・)の支払だったり、3月に事務所のサーバーの入れ替えでお金がかかったので、一番キツかった
ずいぶん、思い切った選択をしたものだ、あの時は本当に無我夢中だったと・・・。
友人・知人以外でも、
配偶者控除という制度、企業によっては扶養手当という制度があったり、
どのようにすれば良いでしょうか?という相談は後を絶ちません。
配偶者控除、配偶者特別控除、扶養手当の制限、社会保険の加入等々。
世帯合計の正味収入を踏まえて、働き方を調整すること。
考え方は人それぞれ、どの選択が正解か?賢いか?は、その人その人の個々の事情に委ねられていると思います。
配偶者控除などの税制優遇は諦め、夫の扶養を外れ自ら社会保険をかける、
扶養から抜けることによって増えるコストは、もう考えないようにして、バリバリ働く!
というのも1つの考え。
子供が小さいうちは、無理のない範囲で扶養の範囲内で働くというのも1つの考え。
どれもその人が考えて出した選択です。
正式に配偶者控除を廃止するということになるのならば・・・
子育て真っ最中の女性(場合によっては男性)が扶養の範囲内で、
という勤務時間などの調整はなくなりますので。
場合によっては、家庭事情を加味して、パートに出ざるを得ない場合もあると思います。
働きに出るにも、保育所に入れない、保育所に入れないから、預け先がないから働けない、どうしよう、どうしよう、
パートのお給料がほとんど保育料に消えていく、以前よりかなり世帯収入が落ち込んでしまう・・・という事態になり得ると思います。
ある意味、少子化に拍車がかかるかもしれません。
その他、子育て真っ最中でなくても、親の介護等も同じだと思います。
制度の見直しに伴い、環境整備がいかに重要か?課題が山積みだ・・・と思った今日でした
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この記事を書いた人
愛子先生
札幌市で4児のママ税理士として、愛子税理士事務所を経営しています。法人・個人事業者の顧問はもちろん、相続税をはじめ資産税もオールマイティーに対応しています!